介護は狂気の世界 その1
今回は汚い話です。
・介護って狂気の世界ですね。
・父が脳梗塞で倒れ、半身麻痺になる。一応立ち上がることは可能。
・とはいえ、ほぼ寝たきり。
・生身の人間の刺激が足りないせいなのか、ちょっとづつボケてくる。
・うんち、おしっこはオムツの中でやるだけ。基本的に処理するのは私。サポートは母。
・私「オムツ交換しようね」
・父「うるさい!やらん!」
・とりあえず父を見てみる。ベッドにシーツを敷いて、その上に新聞を敷いているけど両方ともべちょべちょ。
・ズボンもべちょべちょ。
・私「とりあえずズボンをぬこうよ」
・父「うるさい!ボケ!」
・私(たぶん、うんちまみれになってるかも)
・笑顔で強引にゆっくりズボンを下げる。
・うっ! ズボンにうんちがついている。
・すぐに脱がしたいけど、脱がせる時に父の足にべったりつきそうなので、細心の注意を払ってぬがせる。
・私「今は動かないで。足にうんちがつくから」
・父「うるさい!」
・父が足を動かして暴れる。
・父の足にうんちがつく、私の手にもうんちがつく。
・しまった。手袋するのを忘れた。
・父「お前なんて何の役にも立たんな!すぐにどっかに行け!」
・私もどこかに行きたいですよ本当に(笑)
・オムツをあけて中を見てみる。
・凄い。うんちまみれ。下からはみだしてきて、大切な棒もうんちまみれになっている。腰から背中にかけても進出してきてる。
・いつもひどいけど今回は特にひどい。
・これは長い戦いになりそうだ、
・さっそく、透明の手袋をはめてトイレットペーパーで大雑把にふく。
・大切な父の棒が邪魔なのでティッシュペーパーを数枚つかんで棒を抑えながらふく。
・においが凄い。
・正面は大体ふいた。次は背中だ。
・私「ちょっと体の向きを変えて」
・父「嫌だ! 絶対に動かん!」
・私「いやいや、ちょっと向きを変えてくれないとふけないから」
・父「お前のやり方がダメなんだ! 自分でやるからもういい!」
・自分でやるといっても、父は当然何もできない。あたりはうんちまみれになるだけ。それだけは阻止したい。
・父「おい寒い!」
・下を全部ぬいているので当然寒い。
・部屋の温度を上げる。
・部屋の温度がけっこう高くなる。しかし、父は下に何もはいてないのでそれほど暑くはない。
・私(部屋あっち~な。サウナだぞサウナ)
・父の肛門を見ながらうんちがついていないかを確認。
・なんとか強引にオムツ交換を終える。
・そして、父を寝かせる。
・父「おい、暑いぞ! 部屋の温度を下げろ!」
・部屋の温度を下げる。
・そして、10分くらい経過。
・母「お父さん、また何か言ってるよ」
・もう一度、父のオムツを確認。
・またうんちが出てる。
・再びオムツ交換。
・父「またか。お前のやり方が悪いからだ!」
・私「それじゃ、どうすればいいの?」
・父「お前に言ってもアカン!」
・私「いや、やり方を教えてよ」
・父「まずはクツをはかせろ!」
・私「ほうほう」
・父にクツをはかせる。
・すると、父は5秒くらいでクツをぬぐ。
・私「え? 今クツはいたのに、なんでぬぐの?」
・父「このやり方じゃないとダメなんだ!」
・私「????????」
・父「体を起こせ!」
・私「わかった。体を起こすね」
・父「バカヤロウ。体を起こすな!」
・私「え? どっちなの?????」
・父「起こせって言ってるだろ!」
・私「お…起こすんだな」
・父の体を起こす。
・父「寝かせろ!」
・私「え? いま体を起こしたばっかりだよ」
・父「このやり方じゃないとダメなんだ!」
・もうわけがわからん。
・父の体を横にする。
・父「痛い痛い! バカヤロウ!」
・いや、めちゃくちゃそっと倒してるけど。
・意味不明なやり取りを終え。オムツ交換も無事に終了。
・とはいえ、またすぐにオムツ交換地獄が始まる。
・夜中の1時には毎日必ず起される。そしてオムツ交換。
・朝の5時にも毎日必ず起される。オムツ交換。
・ポータブルトイレはあるのだが、フタを閉めたままうんちするし、オムツをぬいだら新しいのをはかないしあってもないようなもの。
・ある日、父がポータブルトイレでうんちをする。フタは…ちゃんととってある。
・大丈夫かな? と思ったら父の様子がおかしい。
・顔が青白い。というか土気色? とにかく生気がない。
・父に話しかけてみる。
・私「ねえ! お父さん大丈夫?」
・父は目が開いているけど、反応なし。
・どうやらうんちで頑張ったので急に血圧が下がったようだ。ぐったりしている。
・ちょうどかかりつけのお医者さんが用事で家に来る。
・医者「トイレで頑張ると、こうなることがある。これは救急車ですね」
・父、病院へ。
・病院から帰ってくる。
・オムツ交換。
・父「もうオムツは、はきたくない!」
・私「はかないと、ぐちゃぐちゃになるよ」
・父「はかん! 絶対にはかん!」
・私が強引に、はかせようとする。
・父、暴力。いたたたた。
・暴力に耐えながら、オムツを強引にはかせようと思っても、暴れる上に意外と力が強くてはかせることができない。
・母「オムツはかないとダメじゃない」
・父「絶対にはかないからな!こんなもんはかなくてもいい!」
・母「も~」
・母、ノイローゼになる。
・こりゃ介護殺人や自殺が起きるわけだ。
・とりあえず、10分ほどほっておいてその後、穏やかになったところでオムツをはかせることに成功。
・疲れた…。
・と思ったら、またトイレに座ってる!!
・オムツは? はいてない!! どこいった?
・ゴミ箱に捨ててある!!
・母は、「もう知らない!!」
・さすがに私もブチ切れそうになる。(こいつ…いいかげんにしろよ…)
・本当にこんな気持ちになる。
・なんとかまたオムツをはかせて、ベッドへ。
・父は、暴れたので疲れたようだ。眠りにつく。
・なんとか落ち着いたか。
・雑な書き方になりましたが。毎日こんな感じです。
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